東大での絵画処分

元京都芸大教授の宇佐美圭司さんの大きな絵画作品が東大で廃棄されたことがニュースになっていました。
美術関係者はもちろんのこと、一般の人たちの間でも大きな関心を引いていた話題です。

東大生協が絵画処分で謝罪 食堂の改修工事で(写真=共同):日本経済新聞 

「取り返しはつかないけど、その絵が鑑定額100万でも1000万でもたとえ依頼されて制作されたとしても古臭い絵だと判断されて廃棄された時点で役目を終えてるのかも知れない」と用務員の多邑さんは言います。
少なくともこの事で宇佐美芸術が知れ渡り、沢山の絵は当面護られるようになるのでしょうし、意味はあったのかもしれません。
宇佐美さんに限らずどんな絵でも捨てる前に調べよう、という風になると良いですね。近・現代に入り絵も彫刻も膨大な数が作られてる現状、こんな出来事も多くなるのかもしれません。
「こないだ京都市美術館前の富樫実さんの彫刻も切断してた、美術館でもこれだからね。僕なんかは捨てられてもそれはそれ、絵の切れっ端でも誰かのポケットに残れば有難いけど。芸術の道は果なく虚しいもののようですが心痛めてもらえる鑑賞者がいる事で幾分報われます。」
と多邑さんは話していました。